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医療ダイエットで部分痩せ!おすすめ施術と注意点を解説

医療ダイエットには様々なメリットがありますが、その中のひとつに「部分痩せができる」というものがあります。

お腹や二の腕、太ももといった脂肪がつきやすい部位はダイエットをしても中々お肉が落ちづらいもの。

部分痩せするためにストレッチや筋トレ、マッサージといった様々な方法が紹介されていますが、実際に試しても成果が出なかったという方も多いのではないでしょうか。

実は人の身体は部分痩せできるようにはできておらず、自力で部分痩せをすることはほぼ不可能なのです。

この記事では、「自力で部分痩せできない理由」と「医療ダイエットであれば部分痩せできる理由」、そして「おすすめの部分痩せ施術」を解説します。

医療ダイエットについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

目次

普通のダイエットで部分痩せできない理由

体脂肪は全身から均等に落ちていく

食事制限や運動によってカロリー収支をマイナスにすると体脂肪は減っていきますが、この時にどんなダイエット法だったとしても、脂肪は全身からまんべんなく落ちていきます。

腹筋をやったからお腹の肉だけ多く落ちたり、スクワットをやったからお尻の脂肪が落ちやすくなったりすることは人体の仕組み上ありえません。

もし運動などによって特定の部分だけ脂肪が落ちやすくなるのであれば、例えば立ち仕事の人は脚だけガリガリだったり、料理をする人は重い鍋を持つ腕だけ引き締まっていたりするはずですが、実際には身体の使い方によって体型に大きく違いが出るということはありませんよね。

つまり、極端にいえばスクワットだけをやり続けたとしても腹筋だけをやり続けたとしても、それぞれの部位から減る脂肪の量は変わらず、部分痩せはできないのです。

マッサージやストレッチは一時的に浮腫みが取れるだけ

エステに行った後や、念入りにストレッチやヨガなどを行った後には特定部位のサイズダウンを実感できることがあります。

しかしこれは脂肪が落ちているわけではなく、リンパの流れや血流が改善され、むくみが解消されることによって起こるもので、あくまで一時的に細くなっているだけですので、根本的な部分痩せとは言えません。

短時間細くなればOKという場合にはこの様な方法に頼ることも有効でしょう。

脂肪が付きやすい/落ちやすい部位はあるがコントロールはできない

部分痩せはできないはずなのに、実際には痩せやすい部分と太りやすい部分があるじゃないかと思う方もいらっしゃるでしょう。

確かに人によっては特定の部位だけ脂肪が落ちやすかったり、反対に少し太っただけで肉がたくさんついてしまったりする部位が存在することはあります。

ただしこれは骨格や体質によるもで、ダイエットのやり方によるものではないので、通常のダイエットで部分痩せができることの根拠にはなりません。

例えば骨格ウェーブの人は上半身には肉がつきづらく下半身に肉がつきやすい傾向があります。

また、お腹は内臓を守るために他の部位に比べて脂肪がつきやすい部位です。

この様に脂肪のつきやすさ/落ちやすさに差はありますが、これはコントロールできるものではありません。

部分痩せに関するアンケート調査結果でもほとんどの人が失敗

上の画像は、部分痩せに挑戦したことがある女性500名に対するアンケート調査の結果です。

筋トレやマッサージ、ストレッチなどの一見部分痩せに効果のありそうな施術で多くの方がダイエットに取り組みましたが、結果として部分痩せができたという人はわずか18.4%でした。

どれも部分痩せダイエットとしては定番の方法ですが、本当に効果があるのであればもっと多くの方が部分痩せに成功しているはずですよね。

成功したと考えている約2割の方も、実際には全体的にもサイズダウンしていたり、むくみが取れた結果満足したりといった可能性が高いと考えられます。

医療ダイエットなら部分痩せができる

通常のダイエット方法では部分的に痩せることは不可能ですが、医療ダイエットであれば部分痩せが可能です。

それも全身的なダイエットは行わずとも、特定部位のみの脂肪を取るといったこともできます。

その理由やアプローチ方法を詳しく見ていきましょう。

ピンポイントで脂肪細胞を減らすことができるため

人体は脂肪細胞が膨らんだりしぼんだりすることで、太ったり痩せたりします。

「痩せる=脂肪が無くなる」ということだと思うかもしれませんが、実は脂肪細胞の数は変わらずに小さくなっているだけなのです。

しかし医療ダイエットには、この太る原因ともいえる脂肪細胞を直接破壊できる施術があります。

そして施術する部位は自由に選べるため、部分痩せも可能というわけです。

部分痩せにおすすめの医療ダイエット施術

脂肪細胞を減少させることで部分痩せを実現する医療ダイエット施術には、大きく「脂肪冷却」「脂肪溶解注射」「脂肪吸引」の3つがあります。

それぞれ異なったメリット・デメリットを持つため、具体的な施術内容や効果について詳しく解説します。

脂肪冷却

脂肪冷却とはその名の通り、脂肪細胞を冷やすことで死滅(アポトーシス)させる施術です。

水が0℃で凍ることは多くの方がご存知かと思いますが、脂肪はこれよりも高い4℃という氷点で凍結が始まります。

そのため専用の脂肪冷却機器で脂肪を吸引しながら4℃まで冷やすことで、血液や他の組織にはダメージを与えず脂肪細胞のみを凍らせることができます。

脂肪冷却では一度に施術部位の約20%程度の脂肪細胞を凍らせることができ、破壊された脂肪細胞はゆっくりと時間をかけて徐々に吸収され、1~2ヶ月間程度かけて体外に排出されます。

メリットとしてはオペがないため身体に傷跡などが残らず、ダウンタイムも1週間~長くて1ヶ月程度の赤み・軽微な内出血とかなり軽いことです。

一方でデメリットは、効果が現れるまでにタイムラグがあることと、一度に減らせる脂肪細胞が20%程度なので大きな効果を期待したい場合には2~3回施術を行う必要があるという点です。

多少時間がかかってもなるべくリスクやダウンタイムを抑えて部分痩せしたい方には非常におすすめの施術です。

脂肪溶解注射

脂肪溶解注射とは、植物由来の天然成分やデオキシコール酸、フォスファチジルコリンなどの脂肪溶解成分を注入することで脂肪細胞を破壊する施術です。

脂肪溶解注射には様々な種類があり、含まれる成分によって効果の度合いや副作用、ダウンタイムなどは異なってきます。

選び方としては、脂肪溶解作用の強いデオキシコール酸を一定以上の濃度含むものの中から、費用や効果、副作用リスクなどから選ぶと良いでしょう。

フェイスラインの部分痩せあればデオキシコール酸を0.5%含むカベリンが十分な効果を持ちながら費用も安めでダウンタイムも2~3日程度と手軽なことから人気です。

さらに効果を上げたい場合、デオキシコール酸を0.8%含むチンセラプラスや1%含むFatx coreなどもおすすめですが、ダウンタイムも1~2週間程度必要になってきます。

またボディの部分痩せを行いたい場合には、デオキシコール酸を2.4%と高濃度で含むリバイタルセルフォームなどが人気です。

大まかなメリット・デメリットは脂肪冷却と似ていますが、脂肪溶解注射はより細かく注入ができるため顔の輪郭のデザインなどにも適しています。

注射に抵抗がなく、なるべく安全に部分痩せがしたい場合には脂肪冷却と並んで有力な選択肢となるでしょう。

脂肪吸引

脂肪吸引は脂肪を減らしたい部位に直接カニューレと呼ばれる吸引管を挿入し、脂肪を吸い出すことで部分痩せを行う施術です。

医師が注射器の押し子を引くことで脂肪を吸引するシリンジ法と、カニューレに陰圧(吸い出す力)を作り出すモーターを取り付けて脂肪を吸い出す方法の2つがあります。

前者は細かな調整ができる一方で、左右対称にできるか、しっかり脂肪を取り切れるかなどは医師の技術に左右される部分が大きくなります。

後者は超音波によって脂肪細胞のみを液状化し組織をなるべく傷つけずに多くの脂肪を除去できるベイザー脂肪吸引や、脂肪を振動させて粒状にすることで顔や胸への脂肪注入に適した吸引ができるアキーセル脂肪吸引など、異なる特徴を持った施術方法が存在します。

脂肪吸引は一度に多くの脂肪を確実に取れるというメリットがある一方で、痛みが大きい、ダウンタイムが長い、傷や色素沈着が残る可能性がある、失敗すると脂肪がボコボコしてしまう可能性があるなどのデメリットがあり、効果と引き換えにリスクも高い施術になります。

リスクを承知で大掛かりな美容オペを受けてでも即効性と確実性を求めて部分痩せしたい場合にはおすすめです。

その他

脂肪細胞は一定以上の温度で一定時間加熱することで死滅する性質があるため、ボディハイフやヴァンキッシュMEといった熱エネルギーを与える施術でも脂肪細胞の減少が期待できる可能性があります。

医療ダイエットで部分痩せしたい場合の注意点

全体的に太っている場合は効果を実感しづらい

部分痩せ施術とは、あくまでピンポイントで他の部位よりも少し多くついてしまった脂肪をなくす施術ですので、全身太っている場合にはほとんど効果がありません。

1kgの肉の塊を想像してみてください。かなりのボリュームですよね。

例えばこの肉の塊を脂肪吸引で取り除くとしたら、身体への負担はかなり大きくなることは容易に想像できるかと思います。

しかし、それでも減る体重はたったの1kgなのです。

つまり部分痩せ施術とは、1kg程度の脂肪をなくすだけで劇的に体型かが変わるくらい、部分的にしか肉がついていない人向けの施術なのです。

理想の体型を目指すために落とさなければならない脂肪が10kgついている人が1kgの脂肪を落としたとしても誤差でしかありませんが、10kgもの脂肪を脂肪冷却や脂肪吸引で除去するというのは現実的ではありません。

BMI、体脂肪率ともに高く全体的に太っている方の場合、まず全身的なダイエットを行った上で気になる部分に部分痩せ施術を行うという順番がおすすめです。

施術によっては効果が出るまでに時間がかかる

基本的に、脂肪吸引以外の脂肪細胞を減らす施術は、効果を実感できるまでにある程度の期間がかかり、またはっきりとした効果が現れるまでには複数回の施術が必要になる場合もあります。

脂肪冷却の場合、効果があらわれるまでの期間は2ヶ月前後かかり、施術回数は1~3回程度必要です。

脂肪溶解注射は種類にもよりますが、1週間から1ヶ月の間隔を空けて1~5回程度施術が必要になります。

施術が完成するまで、長い方ですと半年程度かかるため、リスクや副作用を抑えながらじっくり脂肪冷却・脂肪溶解注射を行うか、リスクやダウンタイム覚悟で脂肪吸引を行うかのどちらかになるでしょう。

ダウンタイムや副作用の可能性がある

医療ダイエットはほぼ確実に部分痩せができる唯一ともいえるダイエット法ですが、医療施術である以上、ダウンタイムや副作用のリスクが必ず存在します。

脂肪冷却や脂肪溶解注射の場合、ダウンタイムは1週間~長くても1ヶ月程度で副作用も軽い腫れや内出血など軽微なものがほとんどで、日常生活に支障なく施術を受けられる可能性が高いでしょう。
(ただし、Fatx coreなど高濃度の溶解成分が含まれる脂肪溶解注射は大きな腫れが1ヶ月近く続く場合などもあります)

脂肪吸引は大掛かりな施術になる分ダウンタイム・副作用ともに強い傾向があります。

施術部位や取る脂肪の量にもよりますが、痛み、腫れ、内出血、むくみといった症状は1~2週間程度続き、皮膚が突っ張る拘縮や皮膚の色ムラは3ヶ月以上続くこともあります。

リスクを抑えるためには十分な症例実績と技量を持ったドクターに担当してもらい、万が一のことがあった際にもアフターフォローできる態勢が整ったクリニックを選ぶことが重要です。

医療ダイエットによる部分痩せはこんな人におすすめ!

痩せても脂肪が落ちにくい部位がある人

脂肪冷却を始めとする医療ダイエットの施術はピンポイントで脂肪細胞を減らすことができる施術です。

そのため、全体的にはそこまで太っていないのに二の腕や下腹、お尻や太ももなど特定の部分のみの脂肪が多く、だらしなく見えてしまうといった方には絶大な効果を発揮します。

ディオクリニックが実施した部分痩せに関するアンケートでは、特に気になる部位として多かったのが「お腹周り」「太もも」「二の腕」「お腹」「顔」などでした。

他の部位はそこまで気にならないけど、これらに該当する部位だけ特に脂肪が目立つといった方は医療ダイエットの部分痩せ施術が効果的な可能性が高いでしょう。

反対に、全身が太っている様な場合には部分痩せ施術には減量効果がほとんどないため、大きな効果は実感しづらかもしれません。

その様な場合にはまずは部分痩せより先に全身的なダイエットから取り組み始めることをおすすめします。

加齢によって部分的に太りやすくなった人

一般的に歳をとると代謝の低下やホルモンの影響で太りやすくなりますが、それとは別に筋力の低下や姿勢・骨格の歪みなどにより、若い時にはつかなかった部分に脂肪がつきやすくなることがあります。

体重や体脂肪率はそこまで変わっていないのに、若い頃に比べて二の腕やお尻などに脂肪がつきやすくなりたるんだ印象になってしまったという人も多いのではないでしょうか。

この様なケースでも部分痩せの施術が適応になり、手軽にスタイルをすっきりさせられる可能性があります。

医療ダイエットによる部分痩せの効果を実感しづらい人

体脂肪率が高く全身太っている人

全身に脂肪が多くついている場合には、部分痩せ施術で大きな効果を出すことは難しいでしょう。

最も多く脂肪を減らすことができる脂肪吸引であっても、一度の施術で取れる脂肪は体重の5%程度が限度とされており、通常はそれよりももっと少ない量を取ります。

例えば体重が100kgの人であれば、どんなに頑張っても95kgにしかならないため、見た目の印象は大きく変わりません。

部分痩せ施術は痩せても落ちにくい部位への対策として効果を発揮するため、体脂肪率が高い人はまずは全身的なダイエットを先に行なう必要があります。

脂肪を減らす施術なので筋肉太りには効果なし

脂肪冷却・脂肪溶解注射・脂肪吸引はいずれも脂肪細胞へアプローチすることで部分的なサイズダウンを目指す施術です。

スポーツをやっていて脚や腕がたくましいのが気になるという方は少なくありませんが、これらの施術で筋肉を減らすことはできないため、筋肉太りの部分痩せは適応外となります。

筋肉太り解消のためにはその部位の筋肉になるべく高い負荷を与えないようにして、発達した筋肉が落とす必要があります。

適度な筋肉量まで落としたい部位はなるべく使わないか有酸素運動のみ行うなどすると良いでしょう。

全身の筋肉が落ちてしまうと太りやすい体質になるため、他の部位は適度にトレーニングを行いつつタンパク質もしっかり摂るなどして代謝を維持できると良いでしょう。

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