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ボディハイフで部分痩せ!効果・費用・エステと医療の違い・ダウンタイムを解説

この記事の結論
  • ハイフは皮下組織に超音波を照射して加熱し、脂肪細胞の破壊や筋膜の引き締めを狙う施術
  • ボディハイフの場合はお腹、二の腕、太ももなど脂肪がつきやすい部位の部分痩せが主な目的となる
  • 脂肪細胞自体が破壊されてなくなるため、部分痩せやリバウンド防止効果が期待できる
  • 注意:エステのボディハイフは出力が低いため、脂肪細胞の破壊を狙うならクリニックで受ける必要がある
目次

医療ボディハイフとは

ハイフとは皮膚の深部に超音波を集中的に照射することで熱を発生させる施術です。

照射する深度により様々な効果を得られる施術ですが、ボディハイフでは主に脂肪層への照射による脂肪細胞の減少を目的とします。

医療ボディハイフについて、詳しく見ていきましょう。

ハイフの仕組み

ハイフ(HIFU)とはHigh Intensity Focused Ultrasound(高密度焦点式超音波治療)の頭文字を取った略称です。

仕組みとしては、超音波を一点に集中的に照射することで熱エネルギーを発生させるというもので、照射する深度を調整することができます。

皮下組織は深度によって表皮層、真皮層、皮下脂肪層、筋膜層と多層的な構造になっていますが、ハイフでは超音波を集中させた一点のみに熱を発生させることができるため、例えば表皮層や真皮層には影響を及ぼすことなく皮下脂肪層のみを加熱するといったことが可能です。

医療ボディハイフの効果:脂肪細胞を溶かし減少させる

医療ボディハイフは脂肪細胞の減少を期待することができます。

脂肪細胞は一定以上の温度で一定時間加熱されると、アポトーシス(細胞死)を起こす性質があります。

機器の種類にもよりますが、ハイフの場合には脂肪層を56℃~に加熱することで脂肪細胞を破壊します。

アポトーシスを起こした脂肪細胞は代謝とともに体外に排出されるため、痩身効果を得ることができます。

排出までにかかる期間には個人差があり、2~3週間程度から長い場合には12週間ほどかかる場合もあるため、体感としては徐々に細くなっていくというものになります。

顔ハイフとの違い

ボディハイフと顔ハイフでは、照射する層が異なります。

ボディハイフでは脂肪層を狙って脂肪細胞の減少を狙うのが主な目的です。

これに対して顔ハイフでは、真皮層のコラーゲンを破壊することで修復生成を促して肌質を改善したり、SMAS層と呼ばれる顔に特有の筋膜層を加熱することで引き締め、リフトアップ効果を狙ったりします。

ボディハイフの施術可能部位

ボディハイフは脂肪細胞の減少を主目的として行われることから、基本的に脂肪が多い部分へ施術を行います。

主な施術可能部位は下記のとおりです。

  • 二の腕
  • お腹周り
  • 背中周り
  • お尻
  • 太もも
  • 膝上
  • ふくらはぎ
  • 足首

皮下脂肪が少なすぎると受けられない場合あり

注意点としては、施術可能部位であっても脂肪の厚さが2.5cm前後なければ施術を行うことができません。(施術可能な脂肪の厚さは機器によって多少前後します)

そのため痩せ型の方などは、施術を受ける前のカウンセリングなどで希望部位に施術可能かどうかしっかりと確認を行うことをおすすめします。

脂肪細胞の減少は効果が出るまでに数週間かかる

ハイフというと即効性の高い施術というイメージがあるかもしれませんが、すぐに効果が出るのは顔ハイフでSMAS層(筋膜層)に対して照射を行った際の引き締めによるものです。

ボディハイフの場合は脂肪細胞への照射がメインとなり、脂肪細胞の排出には時間がかかるため、効果は緩やかにあらわれる傾向があります。

具体的には、早ければ術後2週間くらいから徐々に痩身効果があらわれはじめ、4週間~12週間程度で破壊された脂肪細胞が全て排出されます。

医療ボディハイフの効果は基本的には永続する

顔ハイフの場合、SMAS層への照射による引き締め効果や真皮層への照射による美肌効果は時間の経過とともに薄れていくため、効果を持続させるためには数ヶ月に一回の定期的な施術が必要になります。

しかしボディハイフでは脂肪層に対して照射を行い脂肪細胞を破壊しますが、減った分の脂肪細胞は増えないため、基本的には効果は永続します。

医療ボディハイフを受ける頻度・回数

ボディハイフは早い方であれば1ヶ月程度で脂肪が排出されますが、ゆっくりの方の場合には最長で3ヶ月程度かかることもあります。

そのため適切な施術頻度を一律に設定するのは難しいのですが、2ヶ月に1回程度の頻度で施術を受けるのであれば、多くの場合でしっかりと効果を享受することができるでしょう。

また回数につきましては、ボディハイフの場合には一回ごとに脂肪細胞が減っていくため、様子を見ながらどのくらい脂肪を落としたいのかで決めるのがおすすめです。

1回目から細くなったことを実感できる方が多く、2~3回程度受ければかなり脂肪は少なくなります。

医療ボディハイフの費用相場

医療ボディハイフは自費診療のため、料金は施術を行うパーツの大きさや使用機器、クリニックによってまちまちですが、概ね以下の様な費用相場となっています。

【医療ボディハイフの費用相場】

50,000円~150,000円

なお、エステサロンでは3,000円~30,000円程度でボディハイフを受けられますが、エステとクリニックのボディハイフは別物です。

詳しくは記事の後半で解説しています。

医療ボディハイフのメリット

ボディハイフの仕組みや効果について解説してきましたが、ここあらはメリットに焦点を当て、整理しながらより具体的に見ていきましょう。

部分痩せができる

ボディハイフは照射した部位の脂肪細胞をピンポイントで破壊できるため、部分痩せを実現することができます。

体脂肪は全身まんべんなくついたり落ちたりするため、食事制限や筋トレといった一般的なダイエット方法では、実は部分痩せを行うことはできません。

しかしボディハイフであれば気になる部位のみの脂肪を落とすということができるため、部分痩せしたい方には非常におすすめの施術となっています。

リバウンドしづらくなる

脂肪細胞の数は成人後は基本的に増減しないため、ボディハイフによって脂肪細胞を減らすと、例え食べ過ぎたりしても脂肪細胞そのものが無いため、リバウンドしづらくなります。

ただし、近年では極端に太ったりすると、成人した後でも脂肪細胞が分裂するケースがあることがわかっています。

簡単に増えるものではないためリバウンドしづらくなることに間違いはありませんが、太り過ぎは避ける様にしましょう。

顔ハイフに比べて痛みが少ない

ハイフは超音波の照射によって熱を発生させるため、熱さによる痛みを感じる場合がある施術です。

また骨に近い部位では、骨に響く様な痛みを感じる場合もあります。

顔ハイフは皮膚や脂肪が薄く、骨までの距離も近いため、これらの痛みを感じやすい傾向があります。

一方で、ボディハイフは基本的に脂肪が多い部位に照射するため、じんわりとした熱さを感じる程度で、痛みは比較的に小さい施術となります。

ダウンタイムが少ない

ボディハイフは術後に赤みや腫れといった症状が出る場合がありますが、症状は軽度で数時間~1日程度でおさまる場合がほとんどです。

また稀に内出血が起こるケースもありますが、こちらも長くて2週間程度で自然に症状はなくなります。

ボディハイフはダウンタイムが少なく、比較的受けやすい施術といえるでしょう。

医療ボディハイフのデメリット

ボディハイフはメリットが多くリスクも低い施術ですが、デメリットが存在しない訳ではありません。
詳しく見ていきましょう。

施術を受けられない場合がある

ボディハイフを受けるためには、照射部位の皮下脂肪の厚みが2.5cm以上必要です。(機器により多少異なる場合あり)

そのため、痩せ型の人の場合には脂肪が少ない部位などは施術を受けられない可能性があります。

副作用が出る場合がある

ボディハイフは適切な出力や照射深度の選択を誤った場合、熱傷や神経損傷といった副作用が出てしまう場合があります。

こういった副作用は臨床数の少ないクリニックや、医療従事者のいないエステサロンで起こることが多い傾向があります。

そのためボディハイフを受ける場合には、十分な診療実績のあるクリニックで受けることをおすすめします。

ただしこういったトラブルはクリニックよりもエステサロンで多く、クリニックよりも出力の低い機器を使用しているにも関わらずトラブルが発生しており、消費者庁による調査も実施されています。

万が一トラブルが発生した場合、医療機関ではないエステサロンでは適切な処置や治療もできないため、ハイフは効果の高さと安全性どちらの面からも、クリニックで受けるべきでしょう。

エステとクリニックのボディハイフの違い

エステは出力に制限があるため効果が低い

人体の機能や構造に変化を与えるような施術は医療行為に該当し、医療機関でしか行うことはできず、またそのようなことができる医療機器を取り扱えるのも医療機関のみです。

エステは当然医療機関ではないため、エステのハイフではここまで解説してきたような脂肪細胞を破壊するほどの出力でボディハイフの施術を行うことはできず、十分な痩身効果を期待できません。

また副作用のところでも触れましたが、施術者が医療資格保持者ではないため施術のリスクが高く、トラブルがあった際の医療施術もできないため、リスクも大きくなります。

ハイパーナイフやキャビテーションとの比較

エステで実施されている施術でボディハイフに似たものとして、ハイパーナイフとキャビテーションがあります。

ハイパーナイフ

ハイパーナイフとは高周波のラジオ波によって施術部位を温める施術です。

脂肪細胞が破壊される程の温度になるわけではないので、期待できる効果は血行の改善や代謝の向上など、一時的なものに限定され、部分痩せやリバウンド防止といった効果は期待できません。

キャビテーション

キャビテーションは超音波によって施術部位に振動を加える施術です。

振動によって生じた泡が弾ける際に圧力差が生まれるキャビテーション(空洞現象)によって脂肪細胞を破壊する施術ですが、脂肪細胞の減少効果はボディハイフよりも弱い傾向があります。

またこちらもエステサロンで実施されているものは機器の出力が不十分なため、脂肪細胞を減らすような劇的な効果はありません。

まとめ

医療ボディハイフの効果について解説しました。

ボディハイフは比較的少ないダウンタイムで脂肪細胞を減らすことができる施術です。

部分痩せしたい方やどうしても落ちない脂肪にお悩みの方、リバウンドしづらい体質を手に入れたい方は、ぜひ施術を受けることを検討してみてはいかがでしょうか。

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