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浮き輪肉を落としたい!医学的なダイエット方法・筋トレメニューを紹介

この記事の結論
  • 浮き輪肉ができるほとんどの原因は太って「皮下脂肪」が蓄積されること
  • 姿勢や冷え、骨格などの影響は小さい(痩せていれば姿勢が悪くても浮き輪肉はつかない)
  • 人体は「部分痩せ」できる様にはできていないため、浮き輪肉解消には全身のダイエットが必要
  • 医療ダイエットであれば浮き輪肉だけを狙った部分痩せも可能
目次

浮き輪肉がつく原因

結論からお伝えすると、浮き輪肉がつく原因のほとんどは「体脂肪率が高いこと」です。

姿勢や骨格、冷えや運動不足によって浮き輪肉がつくとされることが多いですが、それらは直接的な原因ではなく、シンプルに「太った結果お腹周りにも多くの脂肪がついている」というのが浮き輪肉の正体です。
詳しく見ていきましょう。

皮下脂肪率が高いことがほとんどの原因

前提として、基本的に人の身体は部分的に太ったり痩せたりすることはありません。

皮下脂肪がつきやすい・つきにくい部位というのは確かにありますが、太れば全身の皮下脂肪はまんべんなく増え痩せればまんべんなく減るというのが基本的な原則です。

極端な例ですが、ボクサーやマラソンランナーは皮下脂肪率が低いため、浮き輪肉がついている人はいませんし、重度の肥満の人は浮き輪肉を始め全身に皮下脂肪がついていますよね。

つまり浮き輪肉がつく原因というのは、皮下脂肪率が高く、全身に皮下脂肪が多くついているためなのです。

姿勢や骨格、冷えなどの影響は少ない

浮き輪肉の原因として、姿勢や骨格、骨盤が歪んでいたり、冷えや運動不足などで代謝が悪くなっているためと言われることがあります。

しかし実際には、皮下脂肪率が低ければ姿勢の歪みや代謝の低下があったとしてもお腹周りにだけ皮下脂肪がついて浮き輪肉になるということは考えづらいでしょう。

「痩せているのに浮き輪肉がついている」という場合には、線は細く体重は軽くても筋肉量が少なく皮下脂肪率が高い「隠れ肥満」である可能性が考えられます。

姿勢や骨格、冷えなどはあくまで間接的な要因でしかないため、根本的には皮下脂肪を落とすことを優先した方が確実に浮き輪肉をなくすことができるはずです。

浮き輪肉とぽっこりお腹は別物

混同されやすいのですが、お腹の周りに全体的に皮下脂肪がついた浮き輪肉と、下腹を中心にお腹が前方に張り出すぽっこりお腹は別物です。

ぽっこりお腹は筋力低下による内臓の下垂や内臓脂肪の増加、便秘などが原因です。

加齢や姿勢の歪みなどによってお腹の筋肉が弱ると、内臓を支えることができなくなり、お腹が前方に膨らむことがあります。

また生活習慣の乱れや運動不足、ホルモンバランスの変化などによって、皮下脂肪率がそれほど高くなくても内臓周りにだけ脂肪が蓄積されることはあります。

これらは浮き輪肉とは別物であり、解消方法も異なったアプローチが必要になります。

わき腹や背中側にそれほど脂肪がついていない場合には、浮き輪肉ではない可能性があるため注意してください。

浮き輪肉を落とすためには全身のダイエットが必要

浮き輪肉は皮下脂肪率が高いことが原因であると説明しましたが、浮き輪肉の解消のためには全身的なダイエットを行う必要があります。

その理由を解説していきます。

「部分痩せ」は存在しない

「お腹の脂肪を落としたいから腹筋をやろう」と考える人は少なくありません。

しかし人の身体は部分的に痩せたり太ったりするようにはできておらず、また運動させた部位の脂肪だけが落ちるということもありません。

そのため浮き輪肉を落としたい場合にも、浮き輪肉だけを落とそうとするのではなく、全身の皮下脂肪率を下げることを重視したダイエット方法が効果的です。

なお、特定部位の筋肉を継続的に酷使することでその周辺の脂肪が減少する可能性が指摘されている研究も存在しますが、まだ十分なデータがあるとは言い難く、またかなりのトレーニング負荷が必要になるため一般的なダイエットでこれを目指すのは現実的ではありません。

普通にダイエットをした方が間違いなく楽で成功率も高いでしょう。

部分痩せについて詳しくはこちらの記事で解説しています。

全身の脂肪を落とすためには食事制限×運動が有効

では、全身の皮下脂肪を減らして浮き輪肉を落とすにはどうすれば良いのでしょうか。

効果的なのは、食事制限によってカロリー収支をマイナスにしつつ、筋トレや有酸素運動によって筋肉量の維持と脂肪燃焼の促進を狙うダイエット方法です。

ダイエットの基本は食事制限によるカロリー収支の調整

ダイエットを行う場合には基本的に食事制限が必要不可欠です。

理由は非常にシンプルで、日々の運動や活動によって消費できるカロリーに対し、食事で摂取できるカロリーが圧倒的に大きいからです。

毎日ハードに筋トレやジョギングなどの運動を行ったとしても、消費できるカロリーはせいぜい数百kcalです。

これに対し、コンビニスイーツを1つ食べるだけで300~500kcal程度のカロリーを簡単に摂取できてしまいます。

太っている人はカロリー収支がプラスになっているはずですので、最も影響の大きい食事の見直しが必要不可欠というわけです。

「①自分が一日に消費するカロリー」を計算した上で、カロリー収支がマイナスになるように「②一日の目標摂取カロリー」を設定しましょう。

一日の消費カロリーはこちらのサイトで簡単に計算することができます。

高精度計算サイト
TDEEの計算 一日の総消費カロリーであるTDEEを計算します。

ここから250~500kcalくらいをマイナスしたものを目標摂取カロリーにすることで、無理なく痩せることができます。

筋トレによる筋肉量維持が重要

カロリー収支をマイナスにすると、基本的に脂肪と筋肉両方が落ちていきます。

しかし浮き輪肉は脂肪の塊なので、筋肉はなるべく落ちないようにしながら皮下脂肪中心に落とすことが重要になり、そのためには筋トレを行うことが有効です。

ダイエット中であっても筋トレを行うことで筋肉量の低下を防ぎ、脂肪中心に痩せることができるためです。

筋トレを行う際には、脚や胸、背筋など大きな筋肉を鍛えられる、もしくは一度にたくさんの筋肉を鍛えられる種目が効率的でおすすめです。

具体的には以下の様な種目をおすすめします。

ダイエットにおすすめの筋トレ種目
  • スクワット(特におすすめ!)
  • ランジ
  • バーピージャンプ
  • プッシュアップ
  • チェストプレス
  • ラットプルダウン
  • 懸垂

浮き輪肉を落とすための筋トレといえば「腹筋」というイメージが強いかもしれません。

しかし上でも説明した通り部分痩せというものは存在しないので、腹筋をしたからお腹まわりの脂肪が落ちやすくなるということはありません。

また腹筋は小さな筋肉なので筋トレによって得られるダイエット効果も小さいためおすすめしません。

手軽にできるもので最も効率良く筋肉を鍛えられるおすすめの種目はスクワットです。

人体で最も大きい太もも周りの筋肉を中心に、お尻の筋肉や姿勢を維持するための体幹の筋肉にも刺激を入れることができます。

正しいやり方はこちらの動画を参考にしてみてください。

スクワットをやると脚が太くならないか心配な方もいらっしゃるかもしれませんが、自重のスクワットで脚が太くなることはありません。

むしろ引き締め効果やヒップアップ効果が期待できるため、ボディメイクの観点からもおすすめの種目です。

有酸素運動はカロリー消費量を増やしたい場合に

消費カロリーを稼ぎたい場合にはウォーキングやジョギングなどの有酸素運動をプラスすることもおすすめです。

有酸素運動は日常生活に取り入れやすいものが多く、例えば通勤の際に一駅手前で降りて歩くといった形でも運動量を確保することができます。

また軽く息切れするくらいの負荷である程度の長さ有酸素運動を行うことで、脂肪燃焼を促進することもできます。

注意点としては、カロリー収支がマイナスの状態で有酸素運動だけを行うと、筋肉量が減りやすくなってしまう場合があります。

元の筋肉量が少ない方などは、運動をする場合には筋トレをより優先的に行った方が身体を引き締めやすいでしょう。

医療ダイエットなら浮き輪肉の部分痩せも可能

基本的に部分痩せはできないとお伝えしましたが、例外的に医療ダイエットであれば浮き輪肉だけを落とすことも可能です。

脂肪冷却や脂肪溶解注射といった特定部位の脂肪細胞のみを直接破壊、もしくは取り除く施術が存在するためです。

自力でのダイエットが難しい場合には、医療ダイエットサービスの利用もぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

浮き輪肉を落とす方法について解説しました。

浮き輪肉の原因は全身の皮下脂肪率が高いことです。

人体の皮下脂肪は全身まんべんなく増減し、部分痩せできるようにはできていないため、浮き輪肉を解消したい場合には全身的なダイエットを行うことが有効です。

その際には食事制限だけでなく、筋トレなどの運動を組み合わせることで脂肪を中心的に落とすことができ、浮き輪肉の改善に効果的です。

どうしても自力でのダイエットが難しい場合には、浮き輪肉を直接取り除くことができる医療ダイエットという手段もあります。

監修医師

藤井崇博
ディオクリニック理事長
【経歴】
2011年 東邦大学医療センター大森病院 初期研修医
2013年 東邦大学医療センター大森病院 循環器内科レジデント
2018年 東邦大学医療センター大森病院 循環器内科シニアレジデント
2021年 循環器内科学分野で医学博士号取得

【資格】
医学博士
日本循環器学会認定 循環器内科専門医
日本内科学会認定 認定内科医
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