- 医療機関でしか扱えない施術ができるため医療痩身の方がダイエット効果が高い
- 痩身エステは一時的なむくみ取りやリラクゼーションがメインで痩身効果はほぼ無し
- 痩せたいなら医療痩身、リフレッシュや大事な予定の前日などには痩身エステがおすすめ
医療痩身クリニックと痩身エステの違いは「医療行為ができるかどうか」
痩身クリニックは医療機関ですので医療系国家資格を持った医師や看護師が在籍しており、顧客に対して医療機器を用いた施術や医薬品の処方などを行うことができます。
一方で痩身エステに在籍するエステティシャンは特別な資格がなくてもなることができ、エステティックの専門資格を取得していたとしても医療行為を行うことはできません。
これによって最も大きな差が出るのは、期待できる痩身効果の大きさです。
例えば脂肪細胞を破壊する痩身施術として人気の脂肪冷却は痩身クリニックと痩身エステどちらでも取り扱っている場合がありますが、実は全くの別物です。
まず前提として、人体の構造や機能に影響を及ぼすことを目的とする機器は薬機法で医療機器と定義され、医療機関でしか取り扱うことができません。
そして「脂肪細胞を破壊する」というのは人体の構造に影響を及ぼす行為であるため、クリニックでの脂肪冷却であれば脂肪細胞を減らすことはできても、痩身エステで同じことをすると違法になってしまうのです。
そのため痩身エステの脂肪冷却は脂肪細胞が壊死する4℃以下まで冷やすといったことはできず、法を遵守しているのであれば実際には効果が期待できない程度の出力しか確保できていないはずです。
医療脱毛であれば永久脱毛ができてもサロン脱毛では抑毛しかできないのと同じことですね。
他の施術でも同様に、エステでのマシン施術は基本的に全て人体の構造や機能に影響を及ぼすことは認められていません。
また詳しくは後述しますが、医療機関では医薬品の処方ができてもエステサロンではサプリメントの提供しかできないといった点でも同様のことがいえます。
医療行為の可否によって痩身効果に差が出るというのが、医療痩身クリニックと痩身エステの最大の違いと言えるでしょう。
記事の後半ではディオクリニックが痩身クリニックと痩身エステそれぞれに一定期間通った人に対して、どの程度痩せたか調査を行ったアンケート結果も掲載しているため、具体的にどのくらいダイエット効果に違いが出るのか気になる方はぜひ参考にしてみてください。
医療痩身クリニックと痩身エステで受けられる施術の比較
医療痩身クリニックで受けられる施術
脂肪冷却 | 脂肪を冷却することで脂肪細胞を壊死させる |
脂肪溶解注射 | 脂肪溶解成分を注入することで脂肪細胞を破壊する |
脂肪吸引 | カニューレを挿入し、直接脂肪細胞を体外に吸い出す |
医療ハイフ | 超音波の照射によって熱を発生させ、脂肪細胞の破壊や筋膜の引き締めを行う |
EMS(高周波) | 電流による刺激で筋肉を運動させ、筋肉量・基礎代謝量を維持・向上させる |
ラジオ波 | 高周波エネルギーによって熱を発生させ、代謝の促進や施術部位の引き締めを行う |
ダイエット点滴 | 代謝の促進や脂肪燃焼など目的に応じた成分を配合した点滴を行う |
ダイエット薬 | 食欲のコントロールや糖分・脂肪分の吸収阻害などを目的とした薬の処方を行う |
ダイエット注射 | 食欲のコントロールを行う |
漢方薬 | 食欲のコントロール、代謝の促進、むくみ解消などを目的とした漢方薬の処方を行う |
医療痩身クリニックで受けられる施術について、より詳しくは下記の記事で紹介しています。
痩身エステで受けられる施術
マッサージ | 血液やリンパの流れを改善し、一時的にサイズダウンや浮腫解消効果を得る |
EMS(中~高周波) | 電流による刺激で筋肉を運動させ、ダイエット中の筋肉量維持をサポートする |
サウナ | 身体を温めることで結構を促進し、代謝促進や浮腫解消効果を得る |
エステハイフ | 超音波の照射によって熱を発生させる。出力に制限があるため効果は実感しづらい |
ラジオ波 | 高周波エネルギーによって熱を発生させ、代謝の促進や施術部位の引き締めを行う |
その他ハイパーナイフやインディバ、脂肪冷却といった施術を実施している痩身エステもありますが、ハイフと同様に身体の構造や機能に影響を与えるレベルの出力が制限されているため、継続的な痩身効果はありません。
浮腫取りや血流改善による美容効果は期待できますが、あくまで一時的なものです。
医療痩身クリニックと痩身エステのメリット・デメリット比較
医療痩身クリニックのメリット
短期間で大幅に痩せられる確率が高い
体重を大きく減らすために最も重要なのは食事制限です。医療ダイエットではGLP-1と呼ばれる食欲をコントロールする薬を始め、糖や脂の吸収を抑える薬や漢方薬の処方によって無理なく食事制限ができるため、短期間で大幅なダイエットを成功させやすいというメリットがあります。
部分痩せができる
脂肪冷却や脂肪溶解注射、ボディハイフといった施術はピンポイントで脂肪細胞を破壊することができます。一般的なダイエットでは全身の脂肪をまんべんなく落とすしかないため、骨格や体質によって脂肪が付きやすい部分のダイエットが難しい傾向がありますが、医療ダイエットではその様な場合にも部分痩せが可能です。
リバウンドしづらい
脂肪細胞は一度破壊すると基本的には数が増えることはないため、脂肪冷却を始めとする脂肪細胞の数を減らす施術を受けた方は医療ダイエット開始前よりもリバウンドしづらい体質になります。またダイエット成功後の体型維持のためには太らない習慣の継続が必須となりますが、医療ダイエットでは栄養に関するコーチングも行うため、生活習慣の面でもリバウンド対策ができます。
医療痩身クリニックのデメリット
費用はエステよりも高額になる傾向
医療痩身クリニックで行われる治療・施術は基本的には自由診療となるため、費用はエステよりも高額になる傾向があります。
施術内容やクリニックよっても差があるため一概には言えませんが、単発の施術なら数万円~長期での医療ダイエットプログラムなら数十万円~かかるケースも。
ただし、高級エステの場合には医療痩身クリニックと同等以上の料金相場となることもあります。
医療ダイエットの費用について詳しくは下記の記事で解説しています。
副作用やダウンタイムの可能性あり
医療痩身クリニックでは基本的に医薬品や医療機器を使用するため、出力や効果はエステのサプリメントやエステ機器よりも高い反面、副作用やダウンタイムのリスクがある施術もあります。
トラブルを避けるためにも、きちんとリスク対策ができているクリニックを選ぶようにしてください。
特に昨今では十分な事前検査や問診を行わずにGLP-1を処方するクリニックも存在し、その様な形で服用してしまうと副作用が出たり体調を崩したりしてしまうリスクが非常に高いため、注意が必要です。
医療痩身クリニックと痩身エステどちらを選ぶべき?
痩せたい人は医療痩身クリニックがおすすめ
脂肪を落とし、スリムな体型を目指したい場合には医療痩身クリニックを選びましょう。
ここまで解説してきた通り、医療ダイエットでは大幅な体重減少と脂肪細胞の減少による太りづらい体質作りを並行して行うことができます。
ディオクリニックでは、スムーズにダイエットができた場合、半年で元の体重の30%近く減量できるケースも珍しくありません。
例えば60kgの方であれば、40kg台前半を目指せる計算になります。
さらにダイエット終了後は脂肪細胞がダイエット開始前よりも減っているためリバウンドのリスクも低く、また栄養に関する知識も身に着けていただけるため、無理なく長期的に体型維持もしやすくなっております。
リラクゼーションや短期的な効果目的なら痩身エステも◎
痩身エステでは残念ながら、直接的なダイエット効果を期待することはできません。
エステの施術によって脂肪が落ちたり脂肪細胞が減るとしたら、それはエステで提供可能な施術の範疇を超えてしまいます。
ただし、エステは非常にホスピタリティが高く、リラクゼーション効果が高い施術が多いため、リフレッシュや疲労回復などを目的に通うのであれば満足できる結果を得られるでしょう。
またハンドマッサージやサウナといった施術は一時的なむくみ改善や美肌といった効果が期待できるため、大事なイベントや撮影などの前日や当日にコンディションを整えるために利用するのもおすすめです。
医療痩身と痩身エステを受けた人の口コミ比較
医療痩身と痩身エステを受けた人それぞれに対しディオクリニックが独自にアンケート調査を行ったところ、体重減少効果においては医療痩身の方が高い結果となりました。
医療痩身に通ったグループは3キロ以上痩せた割合が半数近くに達する結果に。
通った期間が伸びるほど減量効果は高まり、3ヶ月より長く通ったグループでは半数以上が3キロ以上の減量に成功し、なんと約2割は12キロ以上も痩せることができました。
痩身エステでは3キロ未満の減量が全体の75%近くを占める結果になり、やはり体重減少という点においては大きな効果が望めない可能性が高い結果に。
また通った期間が伸びても医療痩身ほど劇的に減量幅が増えることもありませんでした。