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ハイフと脂肪冷却はどちらが痩せる?違いや受ける順番を比較解説

この記事の結論
  • ハイフは施術時間が短く、部分痩せに加えて美肌やリフトアップなど複合的な効果が期待できる
  • 脂肪細胞の減少量は脂肪冷却の方が多いため、痩身効果を重視するなら脂肪冷却がおすすめ
  • ハイフは加熱施術、脂肪冷却は冷却施術なので同時施術は不可
目次

ハイフと脂肪冷却の違いを比較解説

ハイフと脂肪冷却を比較するために、まずはそれぞれがどの様な施術なのかを簡単に見ていきましょう。

既にハイフと脂肪冷却についてご存じの方は、比較の部分まで飛ばしていただいて構いません。

ハイフとは

ハイフ(HIFU)とはHigh Intensity Focused Ultrasound(高密度焦点式超音波治療)の頭文字を取ったもので、超音波を一点に集中して照射することでピンポイントに熱を発生させる施術です。

真皮層、脂肪層、筋膜層など特定の深さだけにアプローチすることができ、照射する組織によって異なる効果が期待できます。

例えば真皮であればコラーゲンの生成を促進し、美肌やハリ改善といった効果があります。

脂肪層であれば脂肪細胞を減らすことができ、筋膜層であれば即時にタイトニング(引き締め)効果を得ることができます。

脂肪冷却とは

脂肪冷却は脂肪を皮膚組織ごと吸引しながら冷却し、脂肪細胞のみを破壊する施術です。

水が0℃で凍結するのは広く知られていますが、これに対して脂肪は4℃という高めの温度で凍ります。

この性質を利用し、皮膚や血液などは凍らず脂肪のみが結晶化する温度に冷却することで、脂肪細胞を細胞死(アポトーシス)させる施術が脂肪冷却です。

脂肪冷却では、一度の施術で吸引部分の約20%の脂肪を減少させることができます。

効果の違い

ハイフは複数の効果が期待できる

脂肪冷却によって期待できる効果は脂肪細胞の減少のみです。

これに対し、ハイフは肌質改善、タイトニング、脂肪細胞の減少など、照射部位によって様々な効果を期待することができます。

また肌質改善やSMAS筋膜層の引き締めによるリフトアップ・タイトニングなどの効果は施術直後から感じやすいため、施術の目的によってはハイフは即効性も感じやすいという特徴があります。

脂肪冷却は脂肪細胞の冷却に特化

得られる効果が多く脂肪も減らせるハイフが脂肪冷却の上位互換なのかというとそうではありません。

脂肪細胞の減少効果でいえば、脂肪冷却の方がより大きくなります。

脂肪を減らすことがメインの目的の場合には脂肪冷却の方が満足のいく結果を得やすいでしょう。

施術部位の違い

ハイフと脂肪冷却の施術可能部位は、身体においては基本的に同じです。

脂肪冷却は深部静脈血栓症という血栓ができてしまう副作用のリスクがあるため、膝裏のみ施術ができませんが、他はどちらも脂肪が多い部位であれば基本的に全身施術可能です。

大きく違いがあるのが、顔への施術です。 脂肪冷却は脂肪を吸引する必要があるため、顔周りで施術できるのは顎下のみとなります。

これに対してハイフは全顔に照射することができます。

持続期間の違い

脂肪細胞は一度減ると基本的には増えることがないため、ハイフ、脂肪冷却ともに、脂肪細胞の減少効果は永続します。

しかしハイフの美肌やタイトニングといった効果は時間の経過とともに徐々に薄れ、3ヶ月~半年程度でなくなるため、効果を持続させるためには定期的な打ち直しが必要になります。

ハイフと脂肪冷却どちらを選ぶべきか

ハイフが適している人

ハイフは美肌や顔痩せといった効果を期待したい人におすすめです。

真皮層への照射によってコラーゲンの産生を促すことで、肌にハリを出すことができます。

またSMAS層という顔に特有の筋膜層へ照射を行った場合、施術直後から引き締め効果を実感できるのもハイフの特徴です。

もちろんこれらの施術によって脂肪細胞も減らせますが、脂肪冷却と比較すると脂肪減少効果はマイルドなので上記の効果をあわせて得たい場合にはハイフがおすすめでしょう。

脂肪冷却が適している人

脂肪冷却はハイフの様に複合的な効果は期待できません。

しかし脂肪細胞を減少させる効果でいえば、大きなダウンタイムや副作用のリスクが少ない施術の中では最も大きなもののひとつとなるため、比較的安全にしっかりと脂肪細胞を減らしたいという場合におすすめの施術です。

ハイフと脂肪冷却の併用について

同時施術は非推奨

ハイフと脂肪冷却はそれぞれ熱を加える施術と冷やす施術です。

同時に同じ場所に施術することはできません。

両方の施術を受ける場合には間隔をあける

どちらの施術もメカニズムは異なるものの、ハイフと脂肪細胞はどちらも脂肪細胞を破壊する効果のある施術です。

破壊された脂肪細胞は数週間~2ヶ月程度かかるため、脂肪細胞の排出が完了するまで十分に間隔を開けて施術を受けるようにしてください。

まとめ

ハイフと脂肪冷却の違いについて解説を行いました。

ハイフは痩身以外にも美肌や即効性のあるタイトニングといった効果が期待できます。

一方で脂肪冷却によって期待できる効果は脂肪細胞の減少のみですが、その分ダイエット効果はハイフよりも高くなっています。

美容目的の方や即効性を期待する方はハイフを、脂肪細胞をより多く減らしたい方は脂肪冷却を選択するとよいでしょう。

監修医師

藤井崇博
ディオクリニック理事長
【経歴】
2011年 東邦大学医療センター大森病院 初期研修医
2013年 東邦大学医療センター大森病院 循環器内科レジデント
2018年 東邦大学医療センター大森病院 循環器内科シニアレジデント
2021年 循環器内科学分野で医学博士号取得

【資格】
医学博士
日本循環器学会認定 循環器内科専門医
日本内科学会認定 認定内科医
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