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脂肪冷却のダウンタイムや副作用のリスクは?危険性について徹底解説

この記事の結論
  • 脂肪冷却は施術した部位の脂肪細胞を凍らせて破壊する部分痩せ施術
  • 重大な副作用も存在するが発症する確率は非常に低く、同じ部分痩せ施術の脂肪吸引と比べてはるかに安全性が高い
  • その分一度で減らせる脂肪細胞の量は少なめで効果が出るまでにはタイムラグもあり
  • ダウンタイムや副作用のリスクを抑えながら部分痩せしたい人におすすめの施術
目次

脂肪冷却は副作用の危険性が少ない施術

結論からお伝えすると、脂肪冷却による副作用の危険性は非常に低くなっています。

FDAを始めとする海外で多くの承認を得て、国内でも唯一厚生労働省によって認可されている脂肪冷却機器クールスカルプティングの開発元であるアラガン社が行った調査によると、有害事象、つまり副作用の発生率はわずか0.088%でした。

またその中でも重大な副作用である逆説的過形成(奇異性脂肪過形成)の発生率は0.033%であり、国内では報告例がありません。
※逆説的過形成についてはこの後詳しく解説します。

医療施術である以上、副作用のリスクを完全にゼロにすることはできませんが、それはどの美容医療施術でも同様です。

施術を受けるかどうかはこの記事はお読みいただいた上でご自身でご判断いただければと思いますが、客観的なデータからは脂肪冷却は決して副作用のリスクが高い施術というわけではありません。

主な副作用やダウンタイムの症状

逆説的過形成(奇異性脂肪過形成)

逆説的過形成(奇異性脂肪過形成とも)とは、本来減るはずの脂肪細胞が逆に増大してしまう副作用です。

原因ははっきりとはわかっていませんが、脂肪冷却における唯一時間の経化によって治癒しない重大な副作用で、発生してしまった場合には脂肪吸引によって増えてしまった脂肪を取り除くしかありません。

ただし先述の通り発症率は0.033%と非常に低く、また日本国内では報告例はいまだにありません。

深部静脈血栓症

深部静脈血栓症は本来脚から心臓に戻るはずの血液が、同じ姿勢を長時間続けることやなどによって脚の静脈に滞り、血栓ができてしまうもので、エコノミークラス症候群とも呼ばれます。

ただし、脂肪冷却の場合には施術時間は35分~75分(機器や施術部位による)なので、深部静脈血栓症が発症することはめったにありません。

また、深部静脈血栓症の発症リスクが高い膝裏は安全のために施術不可となっています。

血管迷走神経反射

血管迷走神経反射とは、不安や緊張、ストレスなどによって心拍数や血圧が低下して貧血の様な状態になり、頭痛、吐き気、冷や汗、失神などの症状を引き起こすものです。

これは脂肪冷却による直接的な作用ではなく、施術を受けることに対する不安や緊張が原因となると考えられています。

施術を受けるにあたって不安なことがある方は、事前に相談を行い、安心して施術に臨める様にしましょう。

凍傷

凍傷とは、皮膚組織が冷却によって凍ってしまうことで引き起こされる傷害です。

脂肪冷却機器の取り扱いが適切でない場合や、十分な知識・技術を持たない人が施術することで極稀に起こりますが、アラガン社による調査では発生率はわずか0.006%です。

色素沈着

脂肪冷却はアプリケーターと呼ばれるパーツで皮膚ごと脂肪を吸引しながら冷却しますが、その際の摩擦などの刺激によって色素沈着が起こり、施術部位が軽く黒ずんでしまう場合があります。

多くの場合には数週間から数ヶ月程度で色素沈着はなくなりますが、極稀に凍傷などの重度の副作用の影響で色素が強く沈着してしまい、治るまでに数年かかるといったケースが発生する可能性があります。

皮膚の歪み・たるみ

施術前の脂肪の量が多く、皮膚が伸びてしまっていた場合には脂肪冷却によって脂肪が減ることで、皮膚に歪みやたるみが発生する場合があります。

ただし、これは大幅なダイエットをした際などにも見られるものなので、元の体型次第では痩せる上で避けて通れない場合もあります。

皮膚を引き締める施術や、程度によっては切除などの対策も検討する必要があるかもしれません。

心配な方は、脂肪冷却を受ける前のカウンセリングなどでしっかりと相談することをおすすめします。

しこり

しこりは施術を受けた部分の皮下に硬い塊の様なものができる症状で、皮下硬結とも呼ばれます。

しこりが発生するメカニズムは明らかになっていませんが、施術によって起こった内出血や炎症が治る過程で組織に変性が起こったり、冷却された脂肪細胞に変性が起こっているのではないかと考えられています。

しこりが発生する確率は0.003%と非常に低く、また数ヶ月で自然に消滅すると報告されています。

赤み

施術を行う際の吸引や冷却の刺激によって、施術部位に赤みが発生します。

赤みは施術後ほとんどの方に見られる症状ですが、術後数時間で消えることが多く、長引く場合でも数日でおさまります。

内出血

赤みと同様に、アプリケーターの吸引によって内出血が発生する場合がります。

内出血が起こるかどうかは体質による部分が大きく、また同じ人でも内出血する部位としない部位がある場合などがあります。

内出血は一週間前後でおさまる場合が多いですが、長引く方ですと一ヶ月程度症状が続くことがあります。

元々内出血が起こりやすい体質の方は肌を出す予定のある部位はスケジュールに余裕を持って施術を受けることをおすすめします。

感覚異常

施術を受けた部位に痺れ、感覚麻痺、ピリピリ感、うずき、感覚過敏、かゆみなど、皮膚の感覚に異常があらわれる場合があります。

感覚異常は通常1~2週間以内におさまりますが、長い場合には1~2ヶ月程度症状が続くことも稀にあります。

痛み

脂肪冷却の施術は吸引や冷却、術後のマッサージの際に痛みを感じる場合があります。

痛みの程度は個人差が大きく、全くの無痛の人もいれば大きな痛みを感じる人もいます。

施術部位によっても痛みを感じやすい・感じにくいといったことがあります。

またこれとは別に、術後に鈍い痛みが長期的に継続するケースが極稀にありますが、時間の経過によって和らいでいきます。

拘縮

拘縮とは施術を受けた部位が硬くなり、つっぱった感じがする症状のことです。

脂肪吸引によって起こることが多い副作用ですが、稀に脂肪冷却でも拘縮が引き起こされる場合があります。

1ヶ月前後で症状が和らいでいきます。

脂肪冷却による副作用のリスクを抑えるためには

脂肪冷却による副作用は、施術者が適切に脂肪冷却機器を扱えないことで引き起こされるものがあります。

そのため脂肪冷却の診療実績が豊富で体制もしっかりと整備された美容クリニックや医療痩身クリニックで施術を受けることをおすすめします。

またエステサロンでも脂肪冷却を実施していますが、施術者が医療従事者ではなく、またトラブルが起こった際に医療処置ができないため、エステサロンでの脂肪冷却は安全性の面では推奨しません。

他の脂肪細胞を減らす施術との安全性の比較

脂肪吸引

脂肪吸引は一度の施術で取れる脂肪の量が多く、効果の点では脂肪冷却よりも高いといえます。

しかし一方で、リスクは脂肪冷却と比較にならないほど高い施術です。

脂肪吸引はメスで切開した箇所からカニューレを直接挿入し、脂肪を様々な方法で切断したり液状にしたりした上で体外に吸い出します。

そのため傷跡が残ってしまうことが多く、また執刀医の技量に依存する部分が多いので失敗した場合には表面がボコボコになる、左右非対称になる、取り残しにより変化があらわれないのに身体にダメージだけ残るといったケースがあります。

重篤な副作用としては、感染症や血栓、カニューレによる腹膜や内臓の損傷、合併症などもあり、国内でも死亡事故が発生しています。

脂肪吸引をご検討中の方は、必ずリスクについてきちんと理解した上で、それでも受ける場合には信頼できるクリニックで施術を受けるようにしてください。

脂肪溶解注射

脂肪溶解注射の主なリスクとしては、ダウンタイム中の腫れや赤み、内出血などの症状があります。

脂肪溶解注射は種類によってホスファチジルコリン(PPC)、植物エキス、デオキシコール酸など、配合されている脂肪溶解成分と配合量が異なります。

基本的には脂肪溶解成分の濃度と効果、ダウンタイムは比例すると考えて良いでしょう。

効果が非常にマイルドなものであればほとんど症状が現れないものもあれば、FatX coreなどの非常に効果が高いものの場合、一ヶ月近くダウンタイムが続く場合もあります。

重篤な副作用などはなく、致命的なリスクとしては脂肪減らしすぎや仕上がりが非対称になることですが、効果も劇的ではないため様子を見ながら調整を行えばそれほど大きな危険性はないでしょう。

脂肪冷却とはリスクよりも適応で使い分けることをおすすめします。

脂肪溶解注射は顔周りの細かな調整が必要な部分への施術に適しています。

一方で脂肪冷却は広範囲に渡って施術ができるため、身体への施術におすすめです。

結論!脂肪冷却は安全性と効果のバランスが良い施術

従来では、脂肪細胞を減らすためには脂肪吸引による身体に負担が大きい侵襲性の施術しか選択肢がありませんでした。

しかし近年人気を集めている脂肪冷却は重大な副作用のリスクは非常に低く、ダウンタイムも短く日常生活に支障が出ないため、比較的手軽に脂肪細胞を減らすことができます。

その分効果はマイルドにはなりますが、即効性や効果の大きさよりも安全性を取りつつ脂肪を落として部分痩せやリバウンド防止をしたい方には、非常におすすめの施術となっていえるでしょう。

監修医師

藤井崇博
ディオクリニック理事長
【経歴】
2011年 東邦大学医療センター大森病院 初期研修医
2013年 東邦大学医療センター大森病院 循環器内科レジデント
2018年 東邦大学医療センター大森病院 循環器内科シニアレジデント
2021年 循環器内科学分野で医学博士号取得

【資格】
医学博士
日本循環器学会認定 循環器内科専門医
日本内科学会認定 認定内科医
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