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スルリム注射は韓国発?成分・特徴・日本との違いを徹底解説

スルリム注射は、韓国で生まれた脂肪溶解注射の一種です。
脂肪細胞を分解して排出を促す成分が含まれ、部分的な引き締めを目的に用いられています。
韓国では美容医療が盛んなことから、多様な脂肪溶解注射の中でも注目を集めています。


目次

スルリム注射とは

スルリム注射は、脂肪に直接作用する薬剤を注入することで、脂肪細胞を溶解・分解させる施術です。
切開を行わないため、ダウンタイムを抑えながら自然なラインづくりを目指す人に適しています。
注射部位の腫れや赤みが一時的に生じることがありますが、数日で落ち着くことが一般的です。

スルリム注射の韓国発祥と背景

スルリム注射は韓国の美容医療分野で開発されました。
韓国では小顔施術や部分痩せ需要が高く、非侵襲的な脂肪溶解注射が広く普及しています。
その中でもスルリム注射は、痛みを抑えつつ脂肪分解を目指す薬剤として設計されたとされています。
臨床研究や症例の蓄積が進み、韓国国内では美容クリニックで多く導入されています。

韓国製スルリム注射の成分と特徴

スルリム注射に配合される主成分は、脂肪細胞膜を破壊する「デオキシコール酸ナトリウム」です。
さらに、脂肪燃焼をサポートする「L-カルニチン」や代謝促進に関与する植物由来成分(アーティチョークエキスなど)が含まれています。
これらの成分が複合的に作用し、脂肪の分解と排出をサポートします。
韓国では医師が独自に配合を調整するケースもあり、使用する製剤によって濃度や成分構成が異なる場合があります。

韓国と日本でのスルリム注射の違い

韓国では美容医療に関する規制が日本よりも緩やかで、製剤の種類が豊富です。
一方、日本では薬機法の関係で輸入・使用できる成分や濃度に制限があります。
そのため、同じ「スルリム注射」という名称でも、実際に使用される製剤が異なるケースがあります。
日本の医療機関では安全性と法令遵守を重視し、国内の基準に適合した製剤のみを使用しています。

韓国でスルリム注射を受ける際の注意点

韓国では施術費用が比較的低い傾向にありますが、渡航施術にはいくつかのリスクがあります。
・言語の壁によるカウンセリング内容の誤解
・施術後のフォローアップ体制が不十分な可能性
・施術時の衛生・管理基準が日本と異なる点

これらを踏まえ、信頼できる医療機関であるか、医師の経歴・資格を事前に確認することが重要です。

日本で受けるスルリム注射との比較

日本の美容クリニックでは、厚生労働省の定める基準に基づき医薬品や衛生管理が行われています。
術後の腫れや赤みに対しても医師の診察を受けやすく、アフターケア体制が整っています。
施術効果の持続や安全性を重視する場合は、日本国内での施術を選ぶ人も多い傾向にあります。

スルリム注射を検討する際のポイント

スルリム注射を検討する際は、次の3点を確認することが重要です。

  1. 使用される成分とその濃度を把握すること
  2. 医師が使用する製剤の正規流通ルートを確認すること
  3. アフターケアや再診体制が整っているかを確認すること

これらを満たすことで、施術の安全性と満足度を高めやすくなります。

まとめ

スルリム注射は韓国発祥の脂肪溶解注射であり、デオキシコール酸などの成分が脂肪細胞に直接働きかけます。
ただし、国ごとに製剤や濃度の基準が異なるため、同名の施術でも内容は一様ではありません。
安全性とアフターケアを重視するなら、日本国内で信頼できる医療機関を選ぶことが望ましいです。


藤井崇博
ディオクリニック理事長
【経歴】
2011年 東邦大学医療センター大森病院 初期研修医
2013年 東邦大学医療センター大森病院 循環器内科レジデント
2018年 東邦大学医療センター大森病院 循環器内科シニアレジデント
2021年 循環器内科学分野で医学博士号取得

【資格】
医学博士
日本循環器学会認定 循環器内科専門医
日本内科学会認定 認定内科医
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