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脂肪冷却は男性にも有効!メンズが受けるべき部位と注意点を解説

この記事の結論
  • 脂肪冷却は脂肪細胞を凍らせて破壊する部分痩せ施術
  • 脂肪細胞の性質は男女で変わらないため、脂肪冷却は男性にも有効
  • 脂肪冷却で脂肪を減らすことで皮下脂肪に埋もれた筋肉を目立たせることも可能
  • 内臓脂肪太りタイプの人には効果が出づらい可能性あり
目次

脂肪冷却は男性にもおすすめ

ダイエットのために美容医療施術を検討している男性に脂肪冷却は非常におすすめの施術です。

その理由を詳しく解説していきましょう。

脂肪冷却で痩せる仕組みは男女で変わらない

脂肪冷却は男女で変わらない痩身効果を得られる施術です。

脂肪は水よりも高い4℃という温度で凍り始める性質があります。

脂肪冷却はこの性質を利用して、皮膚組織や血液は凍らずに細胞だけが凍る温度に調節しながら冷却することで、脂肪細胞のみをアポトーシス(細胞死)させ、体外に排出させることができます。

この様な脂肪細胞の性質は男女で変わらないため、脂肪冷却は痩せたい男性にもおすすめの施術といえます。

脂肪冷却の仕組みについてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

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男性は加齢にともない皮下脂肪が増えやすくなる

男性はテストステロンという男性ホルモンの影響で女性に比べて皮下脂肪がつきづらい傾向があります。

そのため若い頃には体脂肪が気にならなかったり、太ってしまっても簡単にダイエットができるというケースが多いです。

しかしテストステロンは20代をピークに加齢とともにどんどん減っていき、男性も徐々に皮下脂肪がつきやすくなっていきます。

30~40代になり、「若い頃はどれだけ食べても太らなかったのに急に太りやすくなった」「少し運動するだけで痩せられたのに自力でダイエットできなくなった」という男性は少なくないかと思います。

その様な方にも直接皮下脂肪にアプローチできる脂肪冷却は、年齢を問わず効果を発揮してくれるため非常に有効な施術といえます。

メンズにおすすめの施術部位

男性の脂肪が気になる部位に関するデータ

下記の表は、ディオクリニックがコロナ太りをしてしまった男女800名を対象に、太ったことで気になる部位はどこかアンケート調査を行ったデータです。

スクロールできます
気になる部位
性別お腹背中お尻全身その他
男性26.51%6.82%82.68%13.12%11.02%9.97%9.45%2.89%
女性32.94%21.72%79.71%24.11%30.55%32.7%28.16%0.95%

こちらのデータを見ると、女性はパーツ単位で全身の脂肪を気にしているのに対し、男性の脂肪に関するお悩みはほとんど「顔」と「お腹」であることがわかります。

男性は部分痩せで体型の悩みを解消しやすい

男性は全体的に太っていることよりも、特定部位、特にお腹と顔を中心に気にしている方が多いことが分かりました。

顔周りとお腹は脂肪冷却による効果があらわれやすい部位なので、男性は女性よりも脂肪冷却による部分痩せのみでも体型に関するお悩みを解消しやすい可能性が高そうです。

男性の脂肪冷却におすすめの部位①:顎下

脂肪冷却は顔周りでは顎下へ施術することができます。

顎下に脂肪がついてたるんでくると、実際よりも顔の輪郭が大きく見え、また首も太く短く見えてしまうため、太った印象を大きく加速させてしまいます。

顔は第一印象に大きく影響を与える部位ですので、脂肪冷却によって顎下の脂肪を減らすだけでも太った印象を和らげ、シュッとした精悍な顔立ちを作ることができます。

注意点として、脂肪冷却は頬やフェイスラインなど細かい部位への施術は苦手としている点です。

顎下への施術だけでも十分な変化を得られる場合が多いものの、より細かくデザインをしながら脂肪を減らしたい場合には、小回りの利く脂肪溶解注射との併用も検討するとよいでしょう。

男性の脂肪冷却におすすめの部位②:お腹周り

お腹は一度に吸引できる脂肪の量が多いため、効果を特に実感しやすい部位の一つです。

脂肪冷却は吸引部分の約20%の脂肪細胞を減らしますが、お腹は脂肪が多くつきやすく、面積も大きいため大きなアプリケーター(吸引機器)で施術を行うことができます。

男性は特にお腹を気にされている方が多いというデータがありますので、その様な方は腹部への脂肪冷却によってお腹をへこませるだけでも満足いく結果を得られる可能性があります。

脂肪冷却は一度でも効果があらわれますが、一度の冷却で減らせる量は脂肪吸引よりも少ないため、劇的な効果を実感したい場合には複数回施術を受けることをおすすめします。

脂肪冷却の施術回数・頻度については、こちらの記事でより詳しく解説しています。

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筋トレと脂肪冷却はどちらがおすすめ?

男性の場合、ただ痩せるだけでなく筋肉質に引き締まったかっこいい身体になりたいという方も多く、ダイエットの選択肢として筋トレを選択する人も多い傾向があります。

脂肪冷却によってその様な身体を目指せるのかどうか解説していきましょう。

筋肉を目立たせるには筋肥大だけでなく体脂率を落とすことが重要

筋肉の隆起が目立ち腹筋の割れた、いわゆるバキバキの身体を目指す場合には、実は筋トレによって筋肉を大きくする以上に体脂肪を落とすことが重要になります。

ボクサーは筋肉量はそれほど多くなくても筋肉のカットが目立つのに対し、力士は大きな筋肉の上に脂肪もたっぷり乗っているため、太った印象を受けます。

もちろん一定の筋肉は必要ですが、筋肉質に見えるためにはそれ以上に体脂肪を落とし、身体を絞る必要があるのです。

その上で筋トレは単独では消費カロリーがそれほど大きくないため、食事制限や有酸素運動などと組み合わせる必要があるでしょう。

落としきれない脂肪対策に脂肪冷却はおすすめ

筋トレは頑張れても食事の我慢が難しいといった場合には、脂肪冷却で直接脂肪を減らしてしまうアプローチは有効です。

実際に、脂肪冷却を受けることで腹筋のシックスパックが見えるようになったというケースもあります。

男性のボディメイクにおいては「筋肉をつけること」と「脂肪を減らすこと」の両方が必要ですが、筋トレ単独では脂肪を落とすことが難しくなってくるため、そのために脂肪冷却を活用するというのはおすすめです。

男性が脂肪冷却を受ける上での注意点

脂肪冷却はダイエットをしたい男性におすすめできる施術ですが、受ける上で気をつけなければならない注意点もいくつかあります。

思うような結果を得られなかったり、トラブルにつながってしまうものもありますので、施術を受けることを検討している方はぜひ参考にしてみてください。

内臓脂肪には効果がない

体脂肪には皮膚の下につく皮下脂肪と内臓の周りにつく内臓脂肪の2種類があることはこの記事内でも触れましたが、脂肪冷却によって破壊することができるのは皮下脂肪のみで、内臓脂肪には効果がありません。

男性は女性に比べて皮下脂肪がつきにくく、内臓脂肪がつきやすい傾向があるため、もし太っている原因が内臓脂肪の場合には脂肪冷却では痩せることができません。

皮下脂肪と内臓脂肪の見分け方として、内臓脂肪は内臓の周りだけにつくため、内臓脂肪太りの場合にはお腹周りだけが膨らみリンゴの様な体型になります。

内臓脂肪は皮下脂肪よりも落としやすく、食事制限と運動を組み合わせることで比較的短期間で簡単に落とせるため、もしこの様な太り方をしている場合は脂肪冷却ではなくセルフダイエットでの対策をおすすめします。

全身が太っている場合にはダイエットも必要

体脂肪率が高く、全身に多くの脂肪がついている肥満体型の方の場合、脂肪冷却だけで十分な痩身効果を得ることは難しく、並行して食事制限や運動を行って全身的なダイエットを行う必要があります。

肥満体型の方でも脂肪冷却の効果が薄れることはありませんが、お腹や顎下など特定の部位の脂肪だけを減らしても、言い方は悪いですが焼け石に水になってしまう可能性があります。

全身に複数回脂肪冷却を行えばサイズダウンを実感できる可能性もありますが、必要な費用や期間を考えると現実的ではありません。

あくまで脂肪冷却は部分痩せ施術ですので、ダイエットを行いながら落ちにくい部分や見た目に大きく影響する部分だけ脂肪冷却で対策するというのが最も綺麗な体型になりやすいでしょう。

軽いダウンタイムや副作用のリスクがある

脂肪冷却は施術部位を切開してカニューレで直接脂肪を取る脂肪吸引に比べると、ダウンタイムや副作用のリスクが少ない施術ではありますが、医療施術である以上こういったリスクはゼロではありません。

施術に際しての痛みや術後の腫れ・赤み・内出血といったダウンタイムの症状は数日~長い場合には1ヶ月ほど続くこともあります。

また非常に稀にではありますが、凍傷や色素沈着、深部静脈血栓症や逆説的過形成といった重い副作用があらわれるケースもあります。

脂肪冷却の副作用やダウンタイムについてはこちらの記事で詳しく解説しているため、気になる方は確認してみてください。

メンズエステサロンの脂肪冷却は効果なし

近年では脱毛、美肌、アンチエイジング、痩身といった様々な美容施術を提供している男性専門のエステサロンも増えており、脂肪冷却を取り扱っているところもあります。

しかし本来脂肪冷却は脂肪細胞を破壊する施術であり、これは医療行為に該当するため医療機関でしか行うことはできません。

そのため、メンズエステサロンでの脂肪冷却はクリニックのエステサロンほどの出力で施術することができず、「温冷効果による引き締め」といった効果を謳っていますが、脂肪細胞を減らす効果はありません。

脂肪細胞を破壊し、部分痩せやリバウンド防止を行いたい場合には必ずクリニックの脂肪冷却を受けるようにしてください。

まとめ

男性への脂肪冷却施術について解説しました。

脂肪冷却の効果は男女で差がないため、運動や食事制限なしで痩せたい男性に脂肪冷却はおすすめの痩身施術です。

特に、男性は女性に比べてお腹や顔周りなど特定の部位だけを気にしている人の割合が多いため、部分痩せが得意な脂肪冷却はぴったりの施術と言えるでしょう。

監修医師

藤井崇博
ディオクリニック理事長
【経歴】
2011年 東邦大学医療センター大森病院 初期研修医
2013年 東邦大学医療センター大森病院 循環器内科レジデント
2018年 東邦大学医療センター大森病院 循環器内科シニアレジデント
2021年 循環器内科学分野で医学博士号取得

【資格】
医学博士
日本循環器学会認定 循環器内科専門医
日本内科学会認定 認定内科医
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