ダイエット薬によって意志の力に頼らずに楽に食事制限ができたり、脂肪細胞を直接破壊することで部分痩せやリバウンド防止ができたりといった他のダイエット方法には無いメリットがある医療ダイエットですが、全身痩せをしたい場合の有効性はどうなのでしょうか。
結論からお伝えしますと、医療ダイエットはBMIが高い肥満体型の方や、体脂肪率が高く全身まんべんなく脂肪がついている方が全身痩せしたい場合にも非常に有効なダイエット方法です。
ただし、医療ダイエットには様々な施術やアプローチがあり、部分痩せには特化しているけれど全身痩せには向かないものなどもあるため、適切なメニューやクリニックを選ぶことが重要です。
この記事では医療ダイエットが全身痩せに適している理由とおすすめの施術・クリニックの選び方、そして失敗しないための注意点を解説していきます。
医療ダイエットが全身痩せに適している理由は「食欲のコントロール」
医療ダイエットによって全身痩せしやすい理由は、医療ダイエットでダイエット薬によって食欲をコントロールすることで、食事制限に失敗しづらいためです。
なぜ食事制限が楽にできることで全身痩せしやすいのか詳しく見ていきましょう。
全身まんべんなく脂肪を落とすには食事制限が必須
太っている方が全身痩せをしたい場合には「消費カロリー>摂取カロリー」の状態を数カ月間維持する必要があり、そのために必要不可欠なのが食事制限です。
ダイエットというと食事の改善と運動が二本柱というイメージがあるかもしれませんが、実際には食事による影響の方が遥かに大きいためです。
例えば1時間ジョギングした場合の消費カロリーはペースや体重にもよりますがおおよそ400~500kcal程度です。
一方で、菓子パン一つ5分で食べれば同じくらいのカロリーを摂取することができてしまいます。
つまり、菓子パン一つ我慢することでジョギング1時間分もカロリー収支を改善することができるのです。
お相撲さんの体型を見ていただければイメージがつきやすいかもしれません。
毎日過酷な稽古で膨大なカロリーを消費しているにも関わらず、大量のちゃんこ鍋を食べることで高い体脂肪率を維持できていますよね。
運動でカロリーを消費するよりも食事でカロリーを摂取する方が遥かに簡単なため、食事制限なしで痩せることは非常に難しいのです。
ダイエット薬で無理なく食欲をコントロール
食事制限さえすれば痩せられるはずなのに多くの方がダイエットに失敗してしまう理由は、単純に食べることを我慢することが非常に難しいためです。
ほとんどの方がダイエット中なのに誘惑に負けて食べすぎてしまう経験をしたことがあるかと思いますが、実はこれは意志の弱さによるものではありません。
人の脳はカロリーを制限すると視床下部の食欲を司る部分が興奮状態に陥り、食欲に逆らうのが難しくなります。
また化学調味料や砂糖など刺激の強い食べ物が溢れている現代では、お腹が空いていなくても快楽のために食べたいという欲求が増しています。これを「報酬系食欲」と呼びます。
この様に自力での食事制限は困難なものですが、医療ダイエットではその解決策としてダイエット薬によって食欲をコントロールするアプローチを取ります。
ダイエット薬には糖や脂質の吸収を阻害するものなど様々な種類がありますが、特に中心的に用いられるのがglp-1受容体作動薬1と呼ばれる薬です。
GLP-1は人の体内でも生成されるホルモンで、食事後の血糖値の急激な上昇を抑制し、満腹感を促進する効果があります。
これを飲み薬、もしくは注射によって外部から補充することで、食事の摂取量が自然に減少し、体重の減少が促進されます。
ただし、glp-1受容体作動薬は服用をやめると当然食欲は戻ってしまうため、断薬後のリバウンドのリスクも高いものです。
ディオクリニックではその対策として、「しっかり量を食べているのに太らない食事指導」を合わせて実施しています。
筋肉や脂肪細胞へのアプローチも全身痩せをサポート
医療ダイエットにおいては様々な痩身マシンによる施術を行っており、この中に全身痩せをサポートするものがたくさんあります。
特に有効なものをその効果とともに具体的に紹介します。
EMSによる筋肉運動のサポートが脂肪燃焼を促進
EMSは「Electrical Muscle Stimulation(電気筋肉刺激)」の頭文字を取ったもので、電流を流すことで筋肉を運動さえる機器です。
エステ等でもEMSによる施術が行われる場合がありますが、医療ダイエットクリニックでは高出力な機器を扱っている場合が多く、より多い筋肉の運動量を確保することができます。
食事制限を行うと脂肪だけでなく筋肉も落ちてしまいますが、筋トレなどの運動を行うことで筋肉の減少量を抑えながら脂肪中心に減らすことが可能です。
自力で運動するのが苦手な方はEMSによる施術を受けることで筋肉量を維持し、基礎代謝を落とすことなく効率よく全身痩せが可能になります。
また少々専門的な話ですが、筋肉は脂肪細胞よりも優先的に体内の脂質を取り込みエネルギーとして使うことができ、さらに脂質もエネルギー源とすることができます。
つまり、痩せるためには食事制限が最も重要ですが、運動も組み合わせることでさらに全身痩せを加速させることができるという訳です。
太っている方は運動が苦手だったり、体力が落ちているため筋トレができなかったりするケースも少なくありませんが、その様な方にEMSは非常におすすめです。
脂肪冷却や脂肪溶解注射は最後まで残ってしまう部位のダイエットに有効
脂肪冷却は施術部位の脂肪細胞を冷やすことで、脂肪溶解注射はデオキシコール酸等の脂肪溶解成分を注入することで、脂肪細胞そのものを破壊して体外に排出させる施術です。
仕組みや施術方法は異なるものの、どちらもピンポイントで特定部位の脂肪細胞を減らすことができます。
人体は基本的には部分痩せすることができないため、まんべんなく全身の脂肪が落ちていきますが、骨格や体質によって顎下、二の腕、お腹、腰回り、脚周りなど贅肉が付きやすく、痩せても最後まで脂肪が残る部分が存在することが多いです。
脂肪冷却や脂肪溶解注射はその様な部位に施術することで、効率良くボディメイクが可能です。
また脂肪が落ちづらい=付きやすい部位でもあるため、脂肪細胞を減らすことで全身の印象やシルエットも大きく改善してスマートなプロポーションに近づけることができます。
脂肪細胞自体が減るのでリバウンド防止の効果も期待できる
医療ダイエットにおける脂肪溶解注射や脂肪冷却は、脂肪細胞自体を減少させる効果があります。
通常のダイエットでは脂肪細胞のサイズが小さくなるだけで、脂肪細胞の数は変わりません。
しかし、これらの医療ダイエットの治療法は脂肪細胞自体を減少させ、リバウンドのリスクを低減します。
これにより、一度痩せた後も持続的な効果を期待することができます。
医療ダイエットで全身痩せしたい場合のクリニック・施術選びの注意点
脂肪冷却や脂肪溶解注射、ボディハイフ等の部位施術のみで全身痩せは難しい
全身痩せを目指す際には、単に脂肪冷却や脂肪溶解注射、ボディハイフ等の部位施術だけを受けるだけでは不十分で、結果が期待できない可能性が高いです。
全身痩せの成功には、食欲抑制やカロリー摂取のコントロールなど、食事と運動の管理が必要不可欠です。
専門の医師と連携し、個人の体質や目標に合わせた総合的な医療ダイエットプランを作成することが重要です。
ダイエット薬(GLP-1)は必ず医師の診断の元に使用する
医療ダイエットでは、ダイエット薬の使用は専門の医師による診断と指導のもとで行われるべきです。
昨今ではGLP-1を始めとするダイエット薬によるメディカルダイエットのリスクや健康被害が取り沙汰されています。
しかしGLP-1は国内では糖尿病以外の用途では未承認ですが、アメリカのFDAを始め、海外では肥満薬としての承認も受けている医薬品です。
健康被害が出てしまうようなケースの多くは、しっかりとした問診や検査のない格安のオンライン処方などで購入している場合などに起こりやすいと考えられます。
全ての医薬品は適切に使用しなければリスクが存在するものなので、血液検査や定期的な問診、薬の容量調整や副作用への対応などを医師の元で管理しながら行うことが重要です。
健康を損なわずダイエット薬によって効率よく痩せるためには、必ず医師がしっかりと診断を行った上で適切に処方を行ってくれるクリニックを選ぶようにしてください。
ディオクリニックの医療ダイエットプログラムは全身痩せに最適
ディオクリニックでは「脂肪細胞を減らす機械施術」「食欲をコントロールするダイエット薬」「生活習慣を改善する食事指導」「減量をサポートするダイエット注射」という医療ダイエットで行われる4つのメソッドを全て組み合わせたオリジナルの医療ダイエットプログラムを提供しています。
総合的なプローチによって全身の減量、ボディメイク、体質改善、リバウンド防止の全てを同時に目指すことが可能ですので、大幅な全身痩せに取り組みたい方もぜひご相談ください。